2005-05-27

砂と霧の家 ""HOUSE OF SAND AND FOG""



2003年度のアメリカ映画です.
ジェニファー・コネリー、ベン・キングスレー、ショーレ・アグダシュルー

構成、展開はすばらしいのですけど、とにかく、暗い、暗いシナリオで、観終わると、落ち込みました。

誰も悪い人なんかいないのに、行政の手違いや、英語が堪能でないため意思の疎通が、うまくいかない等の悪条件が重なって、運が悪いというか、救いようがない暗さで、こうもつらい結末になってしまうのですね。
悲しいです.
運が悪い人はどこまで行っても、運が悪いと感じた『ミスティック・リバー』はケヴィン・ベーコンのキャラクターがせめてもの救いでしたが、これは、ほんと、暗い結末でした。

せりふが大変少ないため、登場人物全員の演技が光ります。
特に、ジェニファー・コネリーとベン・キングスレーはすばらしかったです。
美しい海の景色だけが、この暗い映画に一すじの明るさをもたらした感じがします。


ショーレ・アグダシュルー Shohreh Aghdashloo

「私は、この映画の中に、イラン移民としての自分の文化や社会通念をたくさん導入したわ。でもそれは、単にイランの文化というだけではなく、アメリカという国に入り込んだ様々な文化が混ざり合って発散するひとつの香りだと思っているの」

1952年5月11日、イランのテヘラン生まれ。
祖国イランで20歳のときに演技をはじめ、舞台と映画で活躍。モハマド・レザ・アスラニ監督の『Shatranje Bad』(76)、アッバス・キアロスタミ監督の『Gozaresh』(77)などに出演し、アリ・ハタミ監督の『Sooteh-Delan』(78)でイランを代表する女優の地位を確立した。78年には英国へ留学し、国際関係論の学士号を取得。80年代にアメリカへ移り、『Guests of Hotel Astoria』(89)『Twenty Bucks』(93)『Maryam』(00)『Surviving Paradise』(00)『America So Beautiful』(01)などに出演した。本作では、中東出身の女優として初めてアカデミー助演女優賞の候補になったほか、NY映画批評家協会賞、LA映画批評家協会賞、インディペンデント・スピリット賞、オンライン映画批評家協会賞の助演女優賞を受賞した